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あなたは「熟睡」
出来ていますか?

「睡眠医療」とは
 これまでの医学では睡眠時の病態には大きな関心が寄せられてきませんでした。専ら問題にしてきたのは、昼間の血圧、昼間の心電図、昼間の血中酸素濃度です。
しかし、実際には、睡眠中に発病したり、発病の準備が進んでいたりする場合が多いのです。病気は夜作られると言っても決して過言ではありません。
 たとえば「睡眠時無呼吸症候群」という病態をご存知でしょうか。睡眠中に呼吸が止まったり弱まったりするために睡眠が妨げられ、昼間の眠気、頭痛、疲労を来たして、生活の質を大きく損ねる疾病で、近年話題のメタボリックシンドロームを高率に合併し、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の大きな要因となります。
 また、集中力の低下を招くことから、仕事の能率低下、不注意に起因するミスや事故などの原因となります。こうなると、個人的な問題ではすまされません。
 睡眠の障害を招く病気はそれだけではありません。足を動かさずにはいられなくて眠れない「むずむず脚症候群」、突然眠気が襲ってくる「ナルコレプシー」、睡眠中に突然暴力的な行動を起こす「レム睡眠行動障害」、睡眠中突然痙攣発作を起こす「睡眠関連てんかん」など様々な病気があります。
 このように、睡眠の障害を来たす病気は様々です。原因となっている疾患を診断し、その重症度を評価し、それに応じて適切な治療を行うことが睡眠医療の役割です。

 睡眠医療は一つの診療科の枠組みに納まるものではありません。と言うより、睡眠医療と無縁な診療科はないと言うべきでしょう。
 当センターでは、総合病院の一部門である強みを生かして、関連する診療科との密接な連携により、単に睡眠障害を治療するだけではなくて、その合併症(脳血管障害、心臓病など)にも目配りして、その予防や治療にも力を注ぎ、まさに総合的な睡眠医療を目指しています。

睡眠医療センター長
神経内科診療部長
若井正一
■プロフィール
昭和62年、名古屋大学医学部卒。医学博士。
専門は、睡眠医学、内科学一般、神経内科学。
【主な認定医・専門医資格】
日本睡眠学会睡眠医療認定医師、日本内科学会認定内科医、日本内科学会認定内科専門医、日本神経学会専門医。日本医師会認定産業医
■治療方法
原因疾患により治療法は異なります。例えば、睡眠時無呼吸症候群の場合、経鼻的持続陽圧呼吸療法(鼻CPAP療法)、耳鼻科的手術療法、歯科装具(マウスピース)などがあり、重症度や診察所見を考慮して、適切な治療法を選択することになります。
■検査内容
頭部レントゲン、心電図、血液検査(甲状腺機能検査を含む)、動脈硬化検査など。そして、一泊二日の検査入院で、終夜睡眠ポリグラフィー検査を施行します。
■かかり方
まず睡眠外来(神経内科外来、毎週火曜日)を予約して受診してください。診察予約は電話で可能です。問診、診察を行い、必要があれば検査入院の予約をいたします。

お心当たりはありませんか?

□ 「いびき」が大きいと言われる。
□ 夜間に頻回にトイレに行く。
□ クスリを飲んでもなかなか高血圧がよくならない。
□ 昼間に眠たくて物事に集中できない。
□ 足がムズムズして眠れない。
□ 睡眠中に足が勝手にピクピク動く。
□ 笑ったり怒ったりすると突然に体の力が抜ける。
□ 睡眠中に暴れ出して人や物に危害を加える。
□ 睡眠中に痙攣発作が起きる。

チェックが一つでもあれば、医師にご相談ください。


検査入院費用

検査、入院料などを合わせて、健康保険の自己負担3割の方は1入院でおおむね3万円程度となります。
(診断結果により、再度入院し同様の検査が行われることがあります。)

掛川市立総合病院 睡眠医療センター
電話:(0537)22−6211
診察予約センター/電話:(0537)22-2541
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