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院長名倉英一より新年度の挨拶です。

 「年度始めにあたって」

 平成23年度が始まりました。今年は春先が寒かったため、桜の開花も例年より遅めです。それ以上に、去る3月11日に起きた東北関東大地震の犠牲者に対する追悼のため、世の中は喪に服し、復興を願い自粛ムードです。そのような中、この4月、掛川市立総合病院に循環器内科と消化器外科に2名ずつ、消化器内科、腎臓内科、整形外科、産婦人科、歯科口腔外科に、それぞれ1名、また、後期研修医として、循環器内科、総合内科、外科に各1名の合計12名、さらに前期研修医3名が着任しました。また、事務部門も、事務局長、経営企画課長、医事課長が替わり、一新しました。新スタッフは、当院に新しい風とエネルギーを吹き込み、新たな飛躍を生み出すことと思います。

 新年度にあたり、当院としては以下に述べる5つの目標を掲げたいと思います。

 先ず第一は、各部署における年間目標の設定です。これまで、多くの部署で、それぞれ、別個に年間目標を立てていました。今年から、これを病院全体の取り組みとして全部署が行うこととし、年度末に、それぞれ、その達成度を評価することにしたいと思います。

 第二は、各診療科の診療実績と実態を把握することです。目的は経営改善、特に無駄のない診療システムへの改善です。これは新病院での診療の在り方に連動します。驚いたことに、これまでは当院電算機能の不備のため各科の診療実績は明確ではありませんでした。診療の実績と実態を分析して課題を抽出し、改善が可能な事項は改善したいと考えています。

 第三は、看護基準7対1の実現です。実はこの4月から、当院は、医局を始めとする関係部署の協力を得て、7対1看護の勤務体制を敷くことができました。しかし、診療報酬において7対1看護基準の認定には3ヶ月の実績が必要です。現在の勤務体制を継続できれば、この8月から算定可能となる予定です。

 第四は、新病院の準備作業の遂行です。平成25年春に開院予定の掛川市立総合病院と袋井市立袋井市民病院の統合新病院は、我が国では初めて、二つの自治体病院が統合する事例です。この3月中旬に新病院の実施設計が出来上がり、5月に競争入札が予定されています。震災による影響はあると思いますが、建設計画は予定どおり進めます。計画を達成するためには建物や医療機器等の整備だけでなく、身分の統合や業務の運営の検討など多くの課題をこなす必要があります。新病院の準備作業を、袋井市民病院のスタッフ及び新病院事務組合と一体となって取り組みたいと思います。

 第五の目標は、適正な臨床研修の実行です。今年度、3名の前期研修医が掛川・袋井両病院による臨床研修プログラムに参加してくれました。教えることは教えられることです。日々の診療業務を、しっかりとした研修の場として、研修医や各職種の研修生と一緒にきちんと行うことは、回りまわって当院の診療の質を高めることになると思います。

 以上、5つの目標を立てましたが、年度末にはこれらの目標の達成度を検証したいと考えています。

 最後に、愛365日の心で市民に優れた医療を提供することをめざしたいと思います。

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