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◆麻酔科
 当院麻酔科は、年間約1200〜1300症例の手術の麻酔管理を行っております。そのうち全身麻酔は約1000例ほどですが、9割以上の症例は、従来の吸入麻酔より覚醒の質が高く、術後の悪心・嘔吐や臓器障害が少ない完全静脈麻酔で行っております。その際麻酔薬の投与は、コンピュータによって薬剤の血液中の濃度をシュミレーションし、それに基づいて投与速度を制御する方法(Taget Controlled Infusion:TCI)を用いて行い、術中脳波モニタを併用することによって、より正確な麻酔のコントロールを心がけております。また、気道確保の手段としてラリンゲアル・マスク等を多用し、より侵襲の大きな気管挿管の頻度を最低限にしています。頭頚部以外の手術では、硬膜外麻酔をはじめとする局所麻酔を積極的に併用し、手術侵襲によるストレスと術後痛の軽減に努めています。手術後の痛みに対しては、硬膜外腔や静脈内への鎮痛薬の持続注入(Patient-Controlled Analgegia:PCA)を積極的に行い、患者様により快適な術後を過ごしていただけるよう努めております。
 当科に麻酔の依頼があった患者様は、特別な事情がない限り、手術の前日までに一度は麻酔科外来を受診のうえ、術前診察を受けていただいております。この目的のひとつとしては、予め患者様の健康状態をチェックさせていただき、麻酔や手術に支障のあるような病気や臓器の障害をお持ちの方は、さらに詳しい検査を受けていただいたり事前に専門医に紹介したりして、より良い状態で安全に手術に臨んでいただくということがあげられます。もう一つの目的は、様々な麻酔方法の利点や欠点を詳しく説明し、事情が許す限りなるべくご希望に沿った麻酔方法を患者様自ら選択していただくことです。麻酔に関する不安や、疑問、ご希望などございましたら、術前診察の際担当医に遠慮なくお申し付けくだされば幸いです。
 外来では術前診察の傍ら、ペインクリニックの診療も行っております。ペインクリニックとは、主として神経ブロックという手段を用いて、通常の痛み止めのお薬ではコントロールできないような難治性の痛みの治療を行うことを言います。ご興味がおありの方は、お気軽に外来受付までお尋ねください。
◆医師一覧  (氏名をクリックすると、各医師の詳細を表示します。)
診療科 役職 氏名
麻酔科 診療部長 内山 智浩
挿絵
◆診療科紹介
所有する主な機器  麻酔器・モニタ:GE Datex-Ohmeda S/5 Avance 5台
 麻酔器:Drager Cato 1台、Ohmeda Excel 210SE 1台
 モニター:GE Datex-Ohmeda S/5 Compact 2台、AS/3 Light 1台
 セントラル・モニタ:GE Datex-Ohmeda S/5 iCentral
 自動記録装置:GE横河 手術・麻酔支援システム CIS-OR
 脳波モニタ:GE Entropy 4台、ASPECT BISモニタXP 1台
 超音波診断装置:SonoSite MicroMaxx
 その他:STORZ ビデオ喉頭鏡、PENTAX Air Way Scope
【麻酔法別統計】
(平成22年度実績)
全身麻酔(吸入) 3
全身麻酔(TIVA) 314
全身麻酔(吸入)+硬・脊・伝麻 99
全身麻酔(TIVA)+硬・脊・伝麻 657
脊椎+硬膜外麻酔(CSEA) 3
硬膜外麻酔 0
脊椎麻酔 167
伝達麻酔 0
その他 1
1,244
【手術部位別統計】
(平成22年度実績)
開頭 17
開胸 6
心臓・大血管 0
開胸+開腹 2
開腹 349
帝王切開 64
頭頸部・咽喉頭 230
胸壁・腹壁・会陰 244
脊椎 165
四肢 125
その他 14
1,216
ASA PS 別統計
1
478
2
619
3
19
4
0
5
0
6
0
1E
33
2E
58
3E
9
4E
0
5E
0
6E
0
計(年間麻酔科管理症例数)3 1,216
【年齢別統計】
(平成22年度実績)
〜1ヶ月 0
〜12ヶ月 1
〜5歳 37
〜18歳 61
〜65歳 634
〜85歳 450
86歳〜 61
計(年間麻酔科管理症例数)4 1,244
◆学会発表等業績(2010.4.1〜2011.3.31)
【学会発表等】 日本臨床麻酔学会第30回大会
会期:2010年11月4日〜6日
会場:徳島グランヴィリオホテル
麻酔科 小林賢輔、内山智浩、柚木裕司
サヴィオゾールによるアナフィラキシーが疑われた1例
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