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◆放射線科
 常勤医は大川賀久(平成元年卒)、石原雅子(平成9年卒)の放射線診断専門医2名。浜松医大などより週3日午前、週1日午後に非常勤医師を派遣していただいています。平成16年4月より元県西部浜松医療センター放射線科の小林聰先生に週3日、健康安心サロンの胸部単純写真、上部消化管造影の読影、面談を担当していただいています。
 当院には放射線治療施設はないので画像診断および血管造影検査(兼治療)を行っています。外来、病棟とも特になく、放射線室で看護師2名、診療放射線技師16名、医療助手2名とともに業務しています。
 平成22年度(通常業務241日)の読影件数20767件(日平均86.2件)は呼吸器内科の消失、消化器内科、循環器内科などの縮小の影響で前年度より約1割減少しています。CTは日平均49.5件(前年度比約15%減)、MRは同20.0件(同4%増)、超音波は同13.5件(同4%減)、核医学は同1.8件(同20%減)です。血管造影の約84%は塞栓術、動注など治療を併用しています。その他注腸、上部消化管造影、点滴尿路造影、単純写真、乳房撮影など他科および他院(1875件、同52%増、全体の7.0%)の依頼の画像に対応しています。健康安心サロン(健診)の胸部単純写真読影(週5日)、上部消化管造影検査読影(週3日)、超音波検査読影(週5日)がそれぞれ日平均約35件。緊急(時間外)の画像診断、血管造影検査治療にも積極的に関与しています。
 平成11年9月に導入された4列マルチスライスヘリカルCTによりCT画像は約3倍に著増しました。
 昭和59年9月放射線科開設以来、後藤修一先生、宮崎洋二郎先生、加藤俊彦先生、長谷川進一先生、五十嵐達也先生など歴代の先生方は静岡県西部地区放射線科では数少ない超音波検査に重点をおかれてきましたが、他検査の著明な増加により平成13年9月以降は技師さんにお願いせざるをえなくなりました。
 平成15年9月より新型16列マルチスライスヘリカルCT稼動開始で心臓冠動脈などの評価が可能になりましたが、業務量がさらに増加しました。
 平成15年11月末より画像生理内視鏡オーダリングが稼動し、画面上で画像および所見報告書がみられるようになり、読影業務の迅速化、患者サービスに寄与しています。
  平成16年2月の県内主要19病院へのアンケート調査では、当院の放射線科常勤医一人あたりの読影件数75件/日は平均29件/日の約2.5倍で、単純写真が8割(80件)を占める県立こども病院を除けば最高でした。約10年前(平成6年度約6500件)と比較して当院の読影件数は約3倍(約19500件)に増加しています。
 平成16年度より市検診マンモグラフィ−読影週約40件が加わり、平成16年12月には回転DSA血管撮影装置に更新されました。平成18年3月より1.5テスラMR装置が増設され、急性期脳梗塞(拡散強調像などの画像)、状態不良患者、小児(体動アーチファクトの著減)など適応症例が増え、業務量がさらに増加しました。
 平成20年5月より袋井市民病院放射線科の一戸建志先生に毎月第3金曜日午後に放射線治療外来を担当していただいています。
 平成20年10月よりがんの骨転移の疼痛緩和目的のメタストロン注の治療も開始しました。
 平成23年4月より64列CT装置の更新により心臓冠動脈などの検査の質の向上が期待されます。
 近隣では最近数年で放射線科常勤医は浜松労災病院、島田市民病院、共立蒲原病院、榛原総合病院では不在に、袋井市民病院、藤枝市立総合病院、焼津市立総合病院では減少しています。このような厳しい状況のなかですが、地域医療に貢献できますよう努力いたしますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。
◆医師一覧  (氏名をクリックすると、各医師の詳細を表示します。) 挿絵
診療科 役職 氏名
放射線科 診療部長(兼)
放射線科室長
大川 賀久
医長 石原 雅子
◆診療科紹介
所有する主な機器
 マルチスライスヘリカルCT(64列、16列)  2台
 磁気共鳴装置(1.5テスラ)   1台
 血管撮影装置  2台
 核医学装置  1台
 超音波装置  2台
学会認定施設 日本医学放射線学会専門医(診断、IVR、核医学)修練機関
年度別 読影件数
15
16
17
18
19 20 21 22
CT
11304
12141
10227
11718 13906 14524 14140 11986
MR
4066
3746
2600
3976 4834 4718 4681 4846
超音波
1974
2293
2603
2726 3463 3183 3367 3244
核医学
829
649
505
758 625 618 528 424
血管造影
101
71
62
71 61 63 55 51
(兼治療)
(58)
(42)
(38)
(49) (46) (37) (46) (43)
乳腺等
48
78
85
83 29 40 26 36
注腸
308
256
225
241 177 223 197 131
胃食道
119
61
46
41 45 33 35 49
16080
18691
19280
16348
19618 23128 23404 20767
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